研修所日記(11)

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Lunas 19 de enero 1998

 久しぶりという気がする屋外での朝の集会。天気がよかったので
かなり冷え込んでた。屋根が無い所は軒並み氷が張ってて、
体操の途中で滑ってよろけてる人、多数。

 朝食、大根とシーチキンの煮込み。

 いつも思うんだけど、朝ご飯のおかずの量が少ない。
作る方も早朝から大変だって事はわかるんだけど、朝型人間の私としては、
朝ご飯はもうちょっとしっかり食べたいと思うんだ。

 昼食、豚ロースのマスタード風味。食べられないって
女性がいたので、もらって、隣に座ってた同じニカラグアに
行く人と二人で半分ずつ。


 語学の時間、最近、終わるのがやたらと早く感じるようになって来た。
今日も午後2時間のうちの1時間は単語を覚えるための(幼児向けの (^^; )
ゲームをやって、その後、UNO(カードゲーム)をやって。。。
もちろん、掛け声は全部スペイン語。

 ちなみに、"uno" って、スペイン語で "1" を表します。
"Mi UNO!" ってのは、「私、残り一枚!」って事ですな。


 語学が終わり、午後3時から2時間、「派遣課オリエンテーション」と
いうことで事務局の人が来て、現地事情などについての解説。
 ありがちな話しばかりではあるんだけど、バックパックを
背負ったままバスに乗ってると、知らない間に切り裂かれて
中の物を取られる事があるからバスに乗る時はかならず体の前に
抱えて乗れとか、部屋を空ける時は貴重品は必ずカギのかかる
トランクなどに入れておけとか…… まぁ、それだけいろいろと
問題が起きているって事なんでしょう。気を付けるにこした事は
ない、ってか。
 恐い話しでは、道がわからなくなった人が警官に「送って行って
あげよう」と言われてパトカーに乗せられ、人通りの少ない所へ
行ったと思ったら拳銃で脅されて身ぐるみ剥がれ強い酒を飲まされ、
酩酊状態になった所を病院の前に放り出されたという事件が
昨年12月に実際にあったんだとか。警官が信用できない社会ってのも
ちょっと恐いと思うんだけど、まぁ、それも「現地の実情」って
やつかな、と。

 この時に現地へ行く日程に付いても説明があって、4/7の午後5時過ぎに
成田発、(時差の関係で)同日午前にサンフランシスコ着、
アメリカ国内線を乗り継いで同日午後9時頃にマイアミ着、1泊、
翌日マイアミからニカラグアへ移動、という事になったようです。
おそらく、これで確定でしょう。

 夕食は、市内の小学校の先生方と一緒に。すき焼き。

 駒ヶ根市では、協力隊訓練所がある関係で
市内の小学校で『他の国を知る』っていう運動をやってます。
これに協力する活動として研修中の課業の中に「任国研究」という
自分が派遣される国の調査のための時間と、この調査内容の
発表の時間が設けられているわけです。
 研究内容は課業の一部として時間を裂いて研修所内で
各国別に発表するわけなんだけど、発表内容の一部を
かみ砕いて小学生向けにも特別授業の形で発表するわけです。

 もちろん、我々が小学校に出向いて、ある小学校の
あるクラスで一つの国に関して一緒に勉強するという形になります。
内容については全て任されているんだけど、ニカラグアって割合に
特徴のない国なんで、さて、どうやって覚えてもらおうかと
ちょっと苦慮してたりします。先生の方からは「何をやって
頂いても結構ですよ」と言われているので、まぁ楽と言えば
楽なんですが。。。

 === === ===

 研修所日記の一部が届いていない人がいるようです。
私のところにはこれが届いていない、という苦情のメールも
お待ちしております。


                                           おーうち

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