研修所日記(23)

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lunes 2 de febrero

 駒ヶ根市民との交流活動の一環として、隊員による小中学校での
任国説明会という企画があります。この日は午後から隊員のおよそ1/3が
市内の小中学校へ出かけて一時間だけの臨時の先生。

 ただし、国によって研修中の隊員の数が違うので、ある国は研修生の
全員が小学校へ、ある国は16人の研修生のうちの数人が小学校へ行き、
ほかの人達は講堂でそれぞれの国に関して調べた事を他の任国へ
行く人達に説明するって事になってます。


 小中学生が在校中は任国にいる我々と交流が出来るように、と
小学校は3年生か4年生、中学校は1年生相手に授業をやります。
彼や彼女達が卒業する頃には、我々は任国から帰ってきている、と。

 で、もちろん事前にいろいろと任国の事情を調査したり、資料を
作ったりして行くわけなんですが、小学生相手にあまり細かい
話をしてもダメだし、かといって説明ばっかりじゃ面白くないだろうって
ことで、模造紙に書いた白地図に産業や産物を書き込んだ地図を数枚、
地図のコピーを厚紙に貼って地形に沿って切り抜いて作った地図のパズル、
そして研修所の図書館にあったニカラグアの地勢を説明した
スペイン語の絵本のようなものを2冊準備して授業に望みました。

 で、感想はといいますと、、、とにかく疲れた (^^; 。
馬力のある小学生に振り回されっぱなしの1時間弱でした。
こっちの思った通りに動いてくれない、話を聞いてくれない、
妙な所に興味が向いたら最後、ずっとその話をしてくれと……

 いやぁ、参りました。ほかのクラスでも大同小異だったようで、
結構みんな「大変だった」と。でも、どのクラスでも好意的に
受け入れてくれたようで、皆楽しんでいたようです。

 ただ、中学校に関してはどうも事情が違っていたようで、
今回行ったクラスだけが別の授業枠ということで他のクラスが
帰ってしまった後も居残りで授業という形になり、早く帰りたい
生徒達がブツブツ言っていたようです (-_-; 。


 ちょっとだけ早く帰ってきたニカラグア派遣の一行は、研修所の
講堂でやってた任国事情に関する調査の発表会も覗いてきました。
OHPと口頭だけの発表があれば、民族衣装を着てビデオを使ったり
する発表もあったりして、結構面白かったようです。全体を
見る事ができなかったのがちょっと残念だけど、まぁ、小学校の
先生も発表も両方を、というわけにはいきませんからね。


 とにもかくにも、ここまでの準備とこの日の授業でかなり
つかれてしまって、自習時間は全部寝てしまいました (^^; 。
でも、これで随分と寝不足解消されて復調したかな?

 同室者のいびきに対抗するために、バッグの奥から
耳栓を引っ張り出しました。


                                           おーうち

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