FromNicaragua / 体験学習(1-1)
Date: Wed, 06 May 1998 11:42:00 +0900
授業のプログラムの中に、バスなどを使ってSanMarcosを離れて近隣の街や
別の隊員の勤務先を訪問するという体験学習の日があります。17日に1回目が
あって、Masaya(マサヤ)市とその周辺を回って来ました。
バスが思った以上にとんでもない速度で走っている事、乗り降りは本当に
注意しなけりゃ危ない事、車内は(時間帯にもよるんだろうけど)割と
満席である事、多くのバスが運行されている事などなど、乗ってみなけりゃ
わかりませんね。
車掌のような人がたいてい二人ほど乗っていて、停留所の近辺に来ると
大声で行先を叫びます。それに応じて人々が集まり、車が止まるか
止まらないかのうちに人の乗り降りが始まり、最後の人が乗り終わるか
終わらないかという所で車が走りだします。乗り降りの最初や最後になる時は
かなり気を付けないと……。
街中だと、バス乗り場は結構あちこちの通りの角に分散して、こちらの
角からはこの街へ、あちらの角からはまた別の街へというふうな運行がされてます。
街中の乗り場に関してはハッキリと表示が出ている所、出ていない所が
あるので、周囲の人に聞くか、あるいは車掌の叫び声をよく聞いておかないと
間違ったルートのバスに乗ることもあります。車掌の叫びがまた少し独特で、
気を付けて聞かないとよくわからないこともしばしば。
料金は距離やコースにもよるけど数コルドバ。SanMarcosからMasayaまで
5コルドバだったかな? 食品の価格とかから考えるとまぁこんなもんかなと
いう感じ。Masayaには大きなバス集積場があり、長距離の移動の場合には
ここで他の地域へいくバスに乗り換えるということも必要なようです。
バスは本当に日常の足として活躍してます。で、、、大抵が激しくボロ (^^; 。
走るバスの車窓からあちこち眺めてたんですが、バスの修理場とおぼしき所や
そこで修理中の、あるいは使用に耐えなくなって部品取り用となったバスも
結構ありました。
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道路沿いと言えば、"AUTO HOTEL"ってけばけばしく壁に書かれた場所が
あったのには大笑い。どこの国でもする事は同じってか。噂によれば、
SanMarcosの近くにも「連れ込み」(←死語かもしれん (^^; )があるそうで、
某若い衆(Jose'じゃないよ)からの情報として他の隊員に聞いたところでは
そこそこのレベルだとか。
穀物保存のカントリーエレベーターとおぼしき施設もありました。
入口のところに書いてあったシンボルマークは、日本の農協のシンボルマークの
「A」を形どった物に色も形もそっくりでした。
=== ===
どこに行っても、町の中心と思われる所には教会とそれに隣接する
公園があります。もちろんSanMarcosがそうだし、Masayaもそれと思われる所に
立派な教会がありました。が、よく見ると外壁のあちこちに銃弾の跡が……。
内乱があった頃の遺産でしょうね。
詳しくは知らないんですが、教会に立てこもっての戦いのような事も
あったんだろうと想像されます。
大小の違いはあっても、どの街にも必ずカトリックとプロテスタントの
2種類の教会があります。ちょっと見たところではカトリックの方が優勢。
宗教に関して話すには ちょっと気を使います。日本人のように葬式は仏教で
結婚式はカトリック教会、新築の時の地鎮祭は神式という宗教観や、
私のような無宗教者がいる事は「信じられない」の一言に尽きるそうです。
個人的には、仏教やキリスト教が入ってくる前の日本では「八百万の神」
として自然そのものを敬い奉っていた、自然が唯一かつ無数の神で、多くの神が
あってもその全てを受け入れることが出来るのが日本人の普通の感覚であり、
釈迦やキリストも多くの中の一つの神として受け入れられてるんじゃないかと
考えてます。
さて、「もののけ姫」の中の「神」のイメージは、欧米キリスト教圏の人に
どのように受けとられるか? (笑)
おーうち ; 1998/04/19
(c)1998 おーうち