FromNicaragua / 雑感(6)
Date: Wed, 06 May 1998 11:59:00 +0900
=== USAID === ===
語学学校は、街の中にあるホテル(*)を使ってやってるんですが、火曜日から
今日まで、ここで別の会議も開かれてました。どうやら、USAID(ゆーえす えいど、
と読んでます)という、アメリカのODA活動の団体とマナグアのリバスという街の
関係者が会議をしていたようです。
(*) 田舎の街の、2階建のホテルです。豪勢な日本のホテルや旅館を
想像しないように。ちなみに、わたしらが語学教室をやってる
部屋は宿泊用の部屋からベッドを運び出してホワイトボードを
壁に張り付けただけのところだし、朝、別の部屋に宿泊してた
人と会ったりとか、結構あります。
一応、会議用の広い部屋も2室ほどあります。観光地でも無し、
祭とかの大きなイベントのとき以外は宿泊客もほとんど無いようで
だからこうして語学学校なんてやってられるんでしょうね。
会議の内容を直接聞いたわけじゃないのですが、どうやら地方分権化を
すすめるための活動のための資金援助の打ち合わせだったようです。
都市計画で派遣される隊員の話によれば、ニカラグアの国全体の流れとして
アメリカ風に地方行政の独立化と中央政府のスリム化を目指しているようで、
その流れを汲んで、青年海外協力隊隊員の派遣先は今後地方都市が増えるという
話です。
ちなみに、平成10年度第一次隊は18人の大所帯だとか。語学の研修とか、
どういう事になっているのか、最近の駒ヶ根研修所の様子をちょっと
知りたいなぁとおもう今日この頃です。
=== 祭りと花火 === ===
来た時が復活祭、そしてその翌週が馬乗りのコンテスト(Hipico;イピコ)、
その次もまた祭りで(El tope;トペ、って言ってました)、結局三週続けて
週末は祭りでした。
祭りの中のイベントがあるところの近辺では、音だけの花火が打ち上げられます。
これ、最初のうちは良かったのですが、だんだんとエスカレートして
来て、昼間だけだったのが夜のイベントの時にもお構いなしに上がるようになり、
さらに先週は朝の4時から……。こうなると眠れません。さすがに先週末は
ちょっとイライラしてました。
隣の部屋に住んでるドクトルが、「祭は嫌いじゃ」と言って祭ごとに
自分の家(別の街に家族がいるらしい)に帰る理由がわかりました。
=== 隣のドクトルと大学と === ===
てなわけで隣のドクトルなんですが、いろいろと聞いたところによると
街の中にあるモービル大学というところに勤務しているとのこと。そもそも
モービル大学ってのは以前の独裁政権だった頃に、大統領とその家族や
近親者が「中米一の教育を受けられるように」ということで国内でも
比較的気候と交通の便が良い SanMarcos に金を注ぎ込んで設備を整え、
あちこちから優秀な教授を引っ張って来て作った大学で、以前は本当に
中米一の教育内容を誇っていたようです。
# 今はどうか知りませんが、マナグアあたりから通って来ている
# 学生がいる事を考えると、やっぱりそれなりのステータスは
# 維持されているようです。
以前はこのモービル大学の課程の一部として、他の国から来た学生相手の
語学教室があり、JICAがそれを利用して語学教習をやっていたようですが、
なぜか突然語学教室をマナグアで開くという方針に変更になったようで
SanMarcos での教育を続けたい(*)JICAとしては、別の教育機関を捜さざるを
えなくなったわけです。
(*) 気候の良いSanMarcosを緩衝地帯として体を慣らし、生活習慣にも
慣れた上で現地の過酷な状況に慣れるための準備をしてもらおうと
いう、2段構えの体制なわけです。
で、今のホテルの語学教室になったわけなんですが、、、どうやら
モービル大学の守衛はそのあたりの事情をあまり知らないようで、
いまでも我々日本人が大学構内に入っても特段咎めを受けないようです。
さて、隣のドクトルですが、自然とスポーツを愛する体育会系の人のようです。
先日も昼食のために帰っていたら食堂で一緒になり、そこで休日に
ウォーキングとスポーツ射撃に行かないかと誘われました (^^; 。
でもねぇ、、、ウォーキングって言ったって20Kmほど歩くって言うし、
スポーツ射撃も「私はライセンスを持ってない」というと「私が持ってるから
大丈夫」なんていういい加減さだし…… ちょっと恐いものがあったので
今のところどちらも保留状態です。 # 面白そうなので、そのうち……
この炎天下に20kmも歩いたら、、、今ちょっと運動不足ですからねぇ。
ついて行けるかどうかわからないし、それより先に脱水で死んで
しまいそう (^^; 。
=== 国際小包 === ===
出発前に航空便で送った荷物3個が一緒に届きました。通関手数料として
多少(C$83)必要だったし、一部破損があったけど、これはまぁ仕方の無い
事かなと。
通関時に内容物を全部引っ張り出して確認後、また詰め替えるようで、
箱の形が多少変わっていたけれど、当初心配してた通関時の物品の
盗難などの事故は皆無でした。
20kg未満までなら郵便局から航空便で送れるし、内容物についても
ちゃんと梱包してあれば比較的安心して任せられるようです。あとは
日本からの発送料金がもうちょっと安ければ結構利用できるんですけどね。
参考までに、15kgの荷物を航空便で発送する時に23,000円ほど、本とかを
入れた小さな箱で6kgほどのものを船便で発送した時には5,000円ちょっと
請求されました。
船便の方の荷物はまだ届いてません。これは3ヶ月くらいかかるとのこと。
=== 汗かき === ===
別項で「汗をかかなくなった」と書きましたが、これはあまり望ましくない
状態のようで、単に体内の水分が不足していただけのようです。
先日、すでに活動している隊員(薬剤師、現在公衆衛生環境の改善のために
活動中)とちょっと話をする機会があったんですが、あまり汗をかかないと
いう話をすると、脱水状態ぎりぎりになってる可能性もあるから、
もうちょっと水を摂るようにしたほうがいいかもしれないと指摘されました。
言われてみれば確かに、時々頭痛がする事とか、疲れやすいとか
あったんですよね。単に疲れが溜まっているのかなと思っていたんだけど、
どうやら脱水状態からくる症状だったようです (苦笑) 。以来、語学教室の
合間などに、出来るだけ水やコーヒーを飲むようにしてます。
ちなみに、ここ SanMarcos の水道水はカルシウム分が多い硬水のようで、
一度に大量に飲むとちょっと下痢ぎみになるのですが、細菌汚染などの
心配は無いとのことなので、先日のアメーバ騒動が一段落してからは
水道水も時々飲んでます。
# アメーバ騒動の直後は、ミネラルウォーターを買って来て
# 飲んでたんです。一応。
=== どん みげる === ===
Don Migel 、Amada の兄or弟です。飲み助です (^^; 。さっき食事の時に
冷蔵庫に珍しくビールが大量に入っていたので、「Migelが飲むのか？」と
聞いたら「そうだ」との答え。20本くらい入ってました。恐るべし……。
2日ほど前の夜にやって来たようで(もちろん、 Amada は来る事を知って
いたでしょうけど)、昨日、朝起きたら窓の所にデカい顔がありました。
見知らぬ顔だったのでちょっと驚いたけど、よく見りゃAmadaとそっくり (笑) 。
これが一人で旅行する人間の荷物かと言いたくなるほどデカいスーツケースを
2個と、他にもデカいバッグを2つほど、隣の部屋に積み上げてます。
昨日、学校から帰って来たら、中庭に楽団が居ました。驚く私を尻目に、
ドンはワインの入ったグラス片手に楽団の前で揺り椅子に座って、既に半ば
酔った状態でデーンと構えてました。
思わずDATを引っ張り出して録音してたら私もワインをすすめられ、
調子にのって飲んでるうちは良かったんですが、、、楽団が帰ってから、
ドンは半ば眠ってたんですけど、30分ほどして復活したかと思うと
さぁ、これから出かけるぞということで、食事もまともに取らずにJose'も
一緒にワーッと外へ出て、Barで飲んでドロドロになって帰ってきました (-_-; 。
久しく大酒を飲んでなかったせいもあるんだろうけど、それ以上に
食事せずに大量の酒を飲んだのが悪かった、これはやっぱ自殺行為でしたね。
帰って来てから（翌日が大変だろうと予測できたから、半ば意図的に）
吐いたんですが、朝までグッタリ。で、朝になっても復活せず
結局学校でもう一度吐いて、朝飲んだ水とかジュースを全部流して
しまいました。もちろん宿題なんてやる隙ナシ。
んで、ドンはというと、、、昼頃に起きて来たようで、昼飯を食べに
帰ったら「いやぁ、今朝は調子悪かったぜ。薬まで飲んぢまったい」
なんて事を話してました。
おぉ、これで懲りて今日はおとなしくしてるかと思った私はまだまだ
甘かったようで、今日は夕方からマナグアの方で何やらイベントがあるとかで
Jose'に運転手をさせてそれを見に出かけたようです。
なんてオッサンだい、まったく 凸(-_-# 。
それにしても、、、ここの家族って、ほんとに裕福なんだな。
一体、何をやって生計を立ててるんだろ？
おーうち ; 1998/04/30
(c)1998 おーうち