題名:LADAって……[RE:SONYの...]

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Date: Wed, 08 Jul 1998 01:08:00 +0900

>LADA って、ソ連だかどこだか、旧東側の国の車じゃなかったでしたっけ?
>中国でたくさん走ってたような...

 詳しい話はその筋の人に譲るとして、


>ニカラグアって、東側の国とのつきあいの歴史があるんですか?

 話は東西冷戦の頃にまでさかのぼるんですが、その頃は、アメリカも
ソ連も発展途上国を自国陣営に付けようと必死でしたし、途上国側も援
助を受けることにあまり抵抗がなかったようです。


 ニカラグアは1821年(1921年じゃないよ)に独立してます。この頃から
ずいぶんとアメリカの影響を受けたところがあったんですが、
第二次大戦前の1927年から6年間の内乱の後にソモサ独裁政権(西側寄り)が
始まり、大戦終結と東西分裂・冷戦の始まり、そして1961年には
ソモサの独裁に対抗する反体制勢力(サンディニスタ解放戦線;FSLN/東側寄り)が
誕生して、1979年にソモサをアメリカへ亡命させるに至りました。
しかし、その後もFSLNを主体とする国家再建委員会と旧ソモサ軍からなる
反FSLN武装組織(コントラ)との内乱が続き、国防費支出と幹部の
私腹を肥やすことばかりに偏った国家経済は混乱し、民衆の生活は
貧困の底へと落ち込んでいったわけです。

 その後、(国連の介入などもあったと思うんですが)1990年2月には
総選挙が実施され、反FSLNのチャモロ政権が新たに誕生することに
なりました。翌1991年には大統領の日本訪問があり、日本の
対ニカラグア経済援助の始まりもこのあたりからで、青年海外協力隊
隊員の派遣は1992年から始まっています。


 簡単に歴史を書くとこんな流れです。FSLNとそれに続く国家再建委員会が
実権を握っていた頃は東側に偏っていたし、そういう流れの中の一つとして
自動車の輸出入も盛んに行なわれたでしょう。そして東側諸国の解体と共に
冷戦が終結した現在、ニカラグアに旧東側諸国の車とそのディーラーが
残っていても不思議じゃないわけです。

 さすがに、あのダンボール車といわれる「トラバント」は見ませんけ。
探せば走ってるかも知れないけど。
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    #    このあたりが、この国の奥の深いところ。

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 新車は三菱のMONTERO(PAJERO)、トヨタの4RUNNER(LAND CROUSER)
あたりがやたらと目に付きます。タイヤの太い4輪駆動の大型車が
人気のようです。まるで数年前の日本を見るようですな (苦笑) 。
 生産国台数別だと、新車に限って言えば、韓国、日本の順かなぁ。。。
現代自動車は、テレビ広告も派手に出して結構頑張ってます。


                                          おーうち ; 1998/07/06

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