良い子は真似しないでね:危険なUPS


 長いこと使ってると、UPSの内部にある蓄電池(シールバッテリー)も劣化して、機能を果たさなくなります。最近は家庭のパソコン用に小容量のUPSも多く販売されるようになりましたが、どのタイプのUPSも多かれ少なかれ3年から5年で内部のバッテリーがだめになります。
 で、だめになったらお金のある人は買い換えればいいわけですが、某職場では「買い換え」というのは大変面倒な作業になり、可能な限り修理することとなるわけですが、写真にあるUPSの内部のバッテリー、正式に見積もりをしてもらったら1個1万円以上の値段が付いてます。それが2個必要。2万円出すくらいだったら、もうちょっとがんばれば新しいのが買えるじゃないかってことで、どう書類を作るか少しばかり悩んでいたんですが、ふと、「軽自動車用のバッテリーなら安い」ということを思い立ち、近所のDIYショップでバッテリーと端子を買うための書類を提出、承認されたので、改造工事をやりました。

 バッテリーが1個2,500円ほど、端子用金具が1セット500円くらいだったかな。あとの作業は自前だったので、しめて6千円あまりで立派にUPSがよみがえりました。動作のほうも、一度停電を経験したんですがきちんと機能していたし、その後の充電もうまくいっているようなので、問題なさそうです。
 もっとも、この方法、あまり万人にお勧めできるものではないです。端子をつけたり外したりするときに結構危ないこと(バッテリーの取り扱いに注意してきちんと換気しながらやらないと、爆発の危険性あり)、火災などが発生した場合に保証が無いこと、そしてなりより、充電回路に過大な負担をかけてUPSを壊してしまう可能性も否めません。もしも追試をされるのであれば、そのあたりを理解したうえで、自己責任にてどうぞ。

 

全景。
LEDインジケータは左から

  • 負荷状態(2/8点灯)、
  • 給電
  • 充電状態(8/8点灯)

となっています。

横っ腹に穴をあけてケーブルを引っ張り出し、その先にDIY店でバッテリと一緒に購入した端子をつけました。引出し部分についている白いものはノイズ対策のコア、2個のバッテリの間にある黒いものはヒューズ(当初のバッテリにも回路的に同じ位置についていた)で、そのまま付けてます。


(2003/1/23 追記)
 運用開始からすでに1年近くになりますが、時々液面点検をするほかは異音・異臭なども無く快適に動いています。充放電の回数も少ないので電解液の補充もいまだやったことが無く、ほぼメンテナンスフリー状態(様子の確認だけ)です。

 問題は、、、移動のとき、ですね。まぁ、サーバルームの机の下に設置してあるので、今後移動させることは無いと思うのですが、もしもその時が来たら、、、ちょっと嫌かも。


(C)2002 おーうち