FromNicaragua / 雑感(10)
Date: Mon, 11 May 1998 05:59:00 +0900
=== 新聞 === ===
最近、時間があれば出来るだけ新聞を読むようにしてます。
おもに授業で使って面白そうな社会的な記事をマジメに読んで
いるのですが、意外にコンピュータ関係で結構面白い記事が
あるって事にも気がつきました。
主に読んでる新聞は LA PRENSA <"http://www.laprensa.com.ni">
なんですが、この新聞社、紙面の編集をMacintoshを使ってやって
いるそうで、その関係もあってかコンピュータ関係の記事は
結構取り扱うようです。最近では、IBMがiMacなんていうそーとー
懐かしい真空管(*)を連想させるような名前を付けたMac互換パソコンを
$1,299で発売予定って記事がありましたね。
(*) この真空管がどういう物かわかるようであれば、あなたも
相当レア(rare;英語)ならぬラロ(raro;スペイン語)な人 (笑) 。
時々パソコン関係の特集みたいな紙面も入ったりします。
先日もそれが入ってたんですが、そこに書かれてたウソか本当か
よくわからない記事を一つ紹介。
いわゆる「隠し画面」関係の記事なんですが、Excel 95 Ver.7.0
(Excel for Office97ではない)の動く環境がある人は試してみてください。
1. 「新規作成」でワークシートを一つあけて、
2. 95行目にカーソルを移動し、
3. 95行目全部を選択した状態にして
4. ヘルプ画面から「Excelに関する情報」を選択し
5. Ctrl-Alt-Shift を押しながら(あるいは押した後、か?)
6. マウスで「サポート情報」の部分をクリックする
これで "THE HALL OF TORTURED SOULS" ("悩める心の空間"とでも
訳しますかね?)というタイトルの付いたウィンドウが現れる、という
モノなんですが。。。真偽のほどはわかりかねます。
環境と時間のある方は試して結果を報告して頂けると幸いです。
# 下宿先の娘の彼氏が結構ヲタク系でして、この記事の真偽を
# 知りたがっているんです (苦笑) 。
=== 価値観 === ===
先のiMacに関連して、その記事を読んでいたJose'が一言、「これは安い!」
やっぱり、ここの家族の価値観は他の人達とちょっと違うようです。
聞いた話しでは、どうやらAmadaは農園をひとつ持っていて、
そこからの収入で暮らしているようです。別のところで書いたように
Jose'は特に定職についていないようだし、Bebaは私立の学校に通ってる
模様、しかも結構お金がかかる歯列矯正なんてやってる。他にもう一人の
娘(これがもうワガママを絵に書いたような…… (^^; )がいるんだけど、
こちらも特に職はないみたいで、それでもちゃんと食っているし、
「何でそんなもんがあるんじゃ!?」と言いたくなるような物品が
結構あちこちにありますから。
「あるところにはある」国です、やっぱり。
=== 地震 === ===
ここニカラグアは活火山が太平洋岸に5つも並んでいるし、
近年、首都 Managua が2回も直下型地震で壊滅的な被害を受けているので
地震は結構ありそうだと覚悟しているのですが、昨日も午後の授業の最中に
軽い地震があり、あわてて先生が入口のドアを開けてました。
もっとも、木製のドアなので、閉じ込められても蹴り破れそうでは
あったのですが (笑) 。
そういえば、日本でも最近また伊豆半島沖で群発地震があった
ようですが、こちらのFMのニュースでも取り上げられて、突然
そのことをJose'に聞かれ、さらに「おまえの家は大丈夫か?」と
言われたりしてちょっと驚きました。私はニュースを聞いていたわけでは
無いんですが、どうやらかなり誇張して伝えられていたようで、
「小さい地震がたくさん起きているだけ。大地震じゃないから
何も壊れてないし、人も死んでいない」って言ったんですが、、、
さて、うまく伝わったかな? (苦笑)
=== 酒とボラチョ === ===
どうもここの家に来た人達はそろいも揃って酒豪、しかも飲まなくても
一癖あるのが飲むとさらにパワーアップするという飲み助ばかり
だったようで、私も事あるごとに酒をすすめられます。
無論、私にとって相当嬉しい環境ではあるのですが (^^; 、先日
Don Migel や Jose' と一緒に飲みに行ってかなり酔った日はちょっと
テンション上がりすぎたかなぁ…… 相当深い印象を与えたようで。
スペイン語で飲み助の事を borracho(ボラチョ;女性は「ボラチャ」)って
言うんですが、先日酔って帰ってきた時にわたしゃ自分で自分の事を
何度もボラチョだって言ってたらしくって、一週間たってもそのことを
話のねたに笑われてます。
# もちろん、悪意はないので全然問題無いんだけど。
酔うとテンションが高くなるってのは自覚してたんだけど、日本を
離れても、スペイン語になってもそのまんまってのは……
気をつけよっと (^^; 。
=== Managua === ===
今日は最後の体験学習って事で Managua まで上がってました。
SanMarcosで甘やかされた体には、あの暑さとエアコンの効いた
場所の格差が結構応えて、結局帰ってきてから1時間ほど寝てました。
…… まぁ、平日も昼休みに30分ほど寝てるから、大して変わらんと
言えばそうなんですが。
今日行ったのはJICA事務所の近くにあるSuperMercado(スーペルメルカド;
スーパーマーケット)とLago Managua、そしてHotel InterContinental。
やっぱりManaguaは何でもある街って印象です。強いて言えば観光する
場所が無い、せいぜい美術館くらいかなぁというところ。今日はあまり
時間が無くて美術館や古い教会とかには行かなかったんだけど、それらを
含めても「これ!」という観光地はないですね。
街の作りが今一つ雑然としてるし、あちこちにゴミはあるし、で、
街自体は見てもそれほど面白いところは無いです。
一番面白そうだったのはMercado Orientalかな。ただし、ここは結構危険
地帯でもあるようで、スリとか引ったくりとか結構日常茶飯事のように
起きているとのこと。観光気分で行くにはちょっと無理があるので、
もうすこしニカラグアに慣れたら、またレポートしたいと考えてます。
SuperMercadoでは醤油とデンタルフロスを買ってきました。醤油は150mlの
小さな瓶がC$45、かなり高い感じ。フロスはC$29で、まぁこんなもんかなと
いうところでしょうか。食品、医薬品、調理器具その他、結構なんでも
揃ってて、マナグアで生活する分にはここに行けばなんの不自由もないかなと
いう感じです。Mercadoなどにくらべて割高ですけどね。
Hotel InterContinentalは、派遣先の人達との会食のために行きました。
12:15から14:00ごろまで、自己紹介して食事して、いろいろな話をして……。
現場の部長クラスの人と、一緒に仕事をする事になる人(カウンターパート、
あるいはスペイン語ではContraParte;コントラパルテ)二人のうちの一人が
来てたんですが、なかなかいい感じの人達です。
部長(と勝手に呼んでしまおう)はいかにもバリバリ仕事が出来そうな、
見るからに「エグゼクティブ」って感じのオヤジ、休みの日には自宅の庭で
インラインスケートをやってるとかで遊び心もある、こっちの人に
よくある丸い体形とは無縁の人。
ContraParteの一人、ヘルガは26才の賢そうな女性。仕事の上では
ちょっと手強いかも知れないけど、親切そうな人。ちなみに、MIFIN
(大蔵省)のホームページの構成は彼女の手によるものだとか。
# <"http://www.mifin.gov.ni/"> 参照。
仕事の方はどうやら1つプロジェクトを起こしての活動になりそうで、
私はそこにいきなり放り込まれるようです。言葉の問題があるので、さて、
どの程度までやれるか当初から不安ではあるのですが (--; 。
職場で使われてる言葉は、コンピュータに関する用語が英語を元にしてる
ものが多いので、英語とスペイン語が混ぜ混ぜみたいになっているという
話でした。今でさえグチャグチャになってる私の頭が、さてこの先
どこまでの混乱に耐えられるかってのも、ちょっと見物です。
=== 中田丸 === ===
本当はなんて書くのかなぁ、 Nakatamaru っていう食べ物があります。
味付けした肉を米で包み、ちょっと野菜を添えてさらに味付けして、
トウモロコシの粉をまぶし、さらに何かの植物の葉で(ちまきのように)
くるんで時間をかけてゆでたもの。サイズは10センチ四方に厚みが3センチ
くらいかな?割と料があるし、腹持ちも良い。しかも加熱調理してあるから
衛生的にも気にならない。朝食や夕食に良く出るんだけど、結構気に入って
食べてます。
自宅で作るわけじゃなく買って来るのですが、今日、その製造現場へ
行ってきました。ごく普通の家の奥に行くとそこが広い調理場に
なってて、ドラム缶の釜の中に大量の Nakatamaru 。思わずデジカメを
引っ張り出して撮影してしまいました (^^; 。ついでに調理してた
人とか子供も撮影して それを見せて…… デジカメ、話題作りには
もってこいの道具です (笑) 。
ちなみにこの店のある場所は SanMarcos の近所の街。Managua へ
行ったら食べられないだろうから、もう1回か2回くらい食事に出ると
嬉しいな。
=== 撮影する理由 === ===
で、Nakatamaru の店の前にいたおばちゃんと子供も撮影したのですが、
帰りの車の中で Jose' が「なんで年寄りを撮影するんだ?」と聞いて
来るわけです (^^; 。彼にしてみればデジカメも普通の写真(先に
書いたように結構高価)もあまり差が無く感じられているんでしょうね、
年寄りを撮影するのはフィルムがもったいない、どうせ撮影するなら
若いねーちゃんを撮れよということも言っていたようです。
けど、私にとっては写っているのが*今*若くてねーちゃんだろうが、
*昔は*きれいだったねーちゃんだろうが関係ない、撮影した対象が
面白ければいいんだ、ニカラグアの人の普段の生活を日本の友達に
いっぱい紹介したいんだと言ったら、納得したようなしないような……。
Jose' 、二十歳、まだまだ青いぞ (*) 。人間、普段の生活が一番
面白いんだから。
(*) この言い回し、前にも使ったような気がする (^^; 。
あー、ちなみに、一部の皆さん向けに、足のきれいなお姉さんや、薄着の
お姉さん、あるいはかわいい少年少女などに関してもボチボチと撮影してます。
そうそう、機会があればコチョンも…… てなわけで、御心配なく。
# って、いったい何を心配するんでしょうねぇ (笑) 。
おーうち ; 1998/05/08
(c)1998 おーうち