読み書きできないMO

主に光学系部品の掃除(アルコール洗浄)

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(第1版 2003/Jun/08)


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 MOをセットしても、ディスクを認識しないというドライブが2台入ってきました。同一メーカーの同一機種。

 IDE接続の640MB 3.5inch MOドライブ2台。24時間運転のサーバにセットして電源入れっぱなし、1台は媒体入れっぱなしで使っていたという事で、おそらくレンズ汚れだろうという事で解体してレンズ掃除しました。。。と書きながら、実際のところは対物レンズだけではなくプリズム含むほかの光学部品の表面すべてをアルコールで洗浄することとなりましたが。

 結果として、1台はレンズの掃除だけで元通り動くようになったのですが、もう1台はレンズ清掃だけではうんともすんとも言わない(MOをセットしても認識しない)。出力調整用の抵抗器(VR)を少し回すと読み出しできるようになるけれど、書き込みが出来ない。
 そもVRをいじらなきゃいけないってことは初期状態からの出力低下が顕著ってことと思われます。あるいは、掃除できなかった部品に汚れが付いているか。。。どちらにしても、MOを入れっぱなしにしていたことが災いしたんでしょうね。さらには、書き込みをすると今あるデータまで破壊してしまうという状態。というわけで、こちらは修理不能ってことであきらめました。

 部品交換が不可能というわけではないんだけど、部品交換したらレーザー光線の光軸合わせにピント合わせに、、、専用の測定器とかでもない限りは対処できんです、はい。

 2台共に修理できたら、1台はもらうことになっていたのですが、残念ながら修理完了した1台を返却して作業完了、手元には「データの読み出しだけが出来る」MOドライブが残りましたとさ (笑) 。

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 制御基板側全景。ほとんどの機能は真ん中にある巨大なLSIで担当していて、左側の大き目のLSIはメモリ(DRAMとFLASH-ROM)、右側の正方形のものはバスドライバかな、と。


 裏側、黄色いシールが貼られている部分は光学部分のカバーになっていて、ねじ4本緩めれば外れます。


 左側丸いものがモーター、その右にリニアモーターに乗っかったレンズ付きのヘッド部、右手には光学部があります。

構造概略図、プリズムとヘッドの間は空間をレーザー光線が飛んでいきます。こういう構成にすることでヘッド部の質量を減らして、高速なヘッド移動・アクセスが出来るようにしているんですね。。。
      (図をクリックすると拡大します)



 光学部拡大。真ん中にプリズム(ガラスの3角柱2枚を張り合わせた構造)、右手にレーザーダイオードとその焦点調節用レンズ、プリズムの手前にレーザー出力監視用フォトダイオード、奥に信号検出用のフォトダイオードと焦点調整用レンズ、ということのようです。


 光学部、およびモーターのユニット。鋳造アルミの台にすべて乗っていて、経年変化などによるずれを極力押さえるよ構造になっているようです。


 レンズ側。こちら側にMOの媒体が乗ります。レンズはかなり小さなもので、この写真ではちょっと見えにくい。


 レンズの対面側には、このようなコイルが配置されています。MO(光磁気)ディスクの「磁気」の部分の由来となるところです。
 

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※ 分解その他の行為は自己責任で行ってください。掃除をするつもりで分解して機器を壊しても、このページの作者は賠償の責を負うことができません。

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