(第1版 2006/05/07)
電源が入らないってことで修理依頼のあったNEC製NotePCです。電源ジャック部の半田付けが多数回の抜き差し、あるいは、プラグを差し込んだままで移動したり無理な力がかかったためか、とにかくヒビが入り、それによるスパーク・発熱からコネクタ電極の損耗、最終的に接触不良となり電源が入らなくなった、ってところでしょうか。
ノートパソコンの電源プラグを差し込んだままで使用・放置・移動しているものにありがちなトラブルです。
ノートパソコンを移動するときは、電源・USB、それからPCMCIAかーどなど、本体から突出しているものに関しては外してから移動してもらうようにすれば、こういうトラブルは激減するんですけどねぇ。。。
私の中では、すでに「よくある故障」になってしまった感のあるトラブルです。最近のノートPCではこんなにユルユルの設計(=半田付け部分に外力が直接加わるような構造)はずいぶん少なくなってきたのは、やっぱり市場からの故障フィードバックがきちんと機能しているんでしょうね。
もちろん、まったくその辺が機能していないダメダメなメーカーも、いまだ厳然と存在しますが・・・(特に名は秘す)。
ちなみに、この修理だけだと大体1時間くらいで終わるのですが、実際に預かって作業する場合は3時間以上かかります。というのも、たいていは分解と同時にすさまじい量のホコリを取っておかないと組み立てのときに噛み込んだりして動作不良の原因になるし、、外したネジのほとんどについてネジロック剤の再塗布などの作業が加わり、さらに最後の動作確認とかWindowsの調整(いわゆるテンポラリファイルを溜め込みすぎてまともに動かない機体もあるが、これが原因で動かないのに私のせいにされるのはねぇ・・・)、機種によってはバッテリのリフレッシュだのなんだの・・・
メーカーでもここまでやらんでしょうね。でも、メーカーより修理費は格段に安いです。なんせ、メーカー修理なら間違いなくマザーボード交換3万円コース(下手すりゃ部品入手できず修理不能)ですから。
※ 分解や修理、その他の行為は自己責任で行ってください。分解の途中で怪我や感電をしたり、修理のつもりで対象物の破壊に及んだとしても、ページの作者は看護や修理も含めて一切の賠償の責を負うことができません。 |
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